終活という言葉が流行語大賞に選ばれたのは2012年のこと。週刊朝日に「終活」という言葉が使われたことが、語源といわれています。
終活とは?
人生の最後を迎えるために、葬儀やお墓などの事前準備をすることや、人生の最後の時を考えることで、自分を見つめ「今」をより良く自分らしく生きる活動のことを指すようです。
「終わり」という漢字が使われているので、なんとなく暗いイメージもありますが、実はとても前向きな活動ですね。
終活の内容
ただ、漠然と終活とはいっても、具体的にどんな活動をしているのかわからないですよね。
終活に興味がある方や、これからはじめてみようかな、と考えている方には、「エンディングノート」から始めてみるのがおすすめです。
エンディングノートとは
すばり、ノートです!
もう少し詳しく言うと、「エンディング」=「最後の」ノートです。自分の人生の最後に書き記すノート、つまりは終活にはもってこいのノートなのです。
エンディングノートは、2011年に「エンディングノート」という題名の映画が公開されたことで、その名前が知れ渡りましたが、なぜ広まったかというと、実はすごく「簡単だから」なんですね。
最近では、さまざまなタイプのノートが出ておりますので、自分の気に入ったものを探してみたり、もしくは無料で手に入るものなどを活用してみてもいいかもしれません。
エンディングノートには何を書くのか
①自分について
名前・生年月日・住所・マイナンバーなどの基本情報から、今の自分の好きなもの、本や音楽、思い出の場所や事柄など。また、友人・知人・恩人・ご家族についてなど、その人たちへのメッセージなどの項目もあるようです。
②医療について
かかりつけの病院名や、常用している薬について。 また、重病を患った際の対応、延命措置についてや、介護に関すること、認知症になったらどうするのかなど。おひとりで決めずに、ご家族や親しい方に相談しながら、自分の最後を考えてみるきっかけになりますね。
③葬儀について
希望の葬儀の内容、葬儀に呼んでほしい人や、お墓の場所などについて。心身ともに健康なときは、なかなか考えないことではありますが、元気なうちだからこそ、じっくり考えられるのかもしれません。
④資産について
預貯金について、銀行名や口座番号、年金番号など。借入金やローンについてや、保険について。資産に関することは、紛失を想定したうえで記入することが好ましいでしょう。
基本的には、残された人々にとって必要な情報が記されているようですので、項目が多岐にわたっています。はじめは、無理に全部埋めようとするのではなく、書きやすい項目から書いてみるのがよいかもしれませんね。
気軽にはじめてみてはいかがでしょうか
エンディングノートは、遺言書とは異なり法的拘束力はありませんので、ご自身の想いや希望を自由に書き残すことができますよね。備忘録的に使用したり、ご家族、ご友人との話のタネにすることもできるので、終活を始めてみたい方にも、おすすめですよ。